2024年6月のテーマ写真館




 《 ベラの親子 》


世界中の暖かい海に約500種、日本近海には約130種が生息し、磯やサンゴ礁などで普通に見ることができます。多くは鮮やかな色彩をもち、雄と雌で体色が異なり、雄の方が大きくなり、体色も派手で、成長に伴って性転換を行います。子供の頃はすべて雌で、大きな雌が雄になり、繁殖を行うのです。キュウセンなど一部の種は、夜には砂に潜って眠ることが知られています。ソメワケベラの仲間などは、他の魚の口の中や体表を掃除するという生態をもっており、クリーニングフィッシュ(掃除魚)と呼ばれます。

カンムリベラ幼魚

カンムリベラ若魚♀

カンムリベラ成魚♂


クギベラ幼魚♀

クギベラ成魚♀

クギベラ成魚♂


コブダイ幼魚

コブダイ若魚♀

コブダイ成魚♂


テンス幼魚

テンス若魚♀

テンス成魚♂


スミツキベラ幼魚

スミツキベラ若魚♀

スミツキベラ成魚♂


トカラベラ幼魚

トカラベラ若魚♀

トカラベラ成魚♂


メキシコタキベラ幼魚

メキシコタキベラ♀

メキシコタキベラ成魚♂


 ◆ 海の一言 :『ベラの名前』


ベラ(倍良、遍羅)は、スズキ目ベラ亜目ベラ科Labridaeに属する魚の総称で、英名:Wrasse、ラスです。”ベラ”の名前の由来は、海草の間や岩の裂け目を「ヘラヘラ」と泳ぐことからきており、「ヘラ」は平たくてしなやかという意味があります。ベラ科の魚は体長10〜30cm程の比較的小さな種類が多いですが、メガネモチノウオやコブダイなどのように体長1mを超える大型魚も含まれます。

コガシラベラ幼魚

モンツキベラ幼魚

キュウセン




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