2026年1月のテーマ写真館




 《 東京湾の熱帯魚 》


三浦半島の剣崎と房総半島の洲崎を結んだ線より内側(北側)が広義の東京湾と言われています。その東京湾の東側を囲む房総半島の沖は、それぞれ日本の太平洋岸を北から流れてくる親潮と南から流れてくる黒潮がぶつかる場所となっています。黒潮は日本のずっと南の熱帯域からやってくるため熱帯性の魚の卵や稚魚、幼魚などが海流によって運ばれてきて、黒潮が通る沿岸域では本来その地域には定着していない魚を見ることができ、それらの性質を持った魚を「季節来遊魚」と呼びます。(以前は冬に海水温が下がると越冬できずにいなくなってしまうため「死滅回遊魚」と呼ばれていました。)房総半島は三浦半島から南に25kmほど突き出しているため黒潮が大きく当たり、東京湾の中でも夏から秋にかけて多くの熱帯魚を見ることができます。その黒潮が紀伊半島付近で一度本州を離れ、伊豆半島付近でまた本州に近付く「黒潮大蛇行」というものが2025年4月まで約7年9ヶ月もの間発生していましたが、近年の冬に海水温があまり下がらない現象や、同じく近年感じていた生息する生き物の種類の変化などがどれだけ黒潮の大蛇行によってもたらされていたことなのか今後分かってくることと思います。

ユカタハタ若魚

フエヤッコダイ

セナキルリスズメダイ


ヤリカタギ幼魚

クダゴンベ

ヤノダテハゼ


ヒメニラミベニハゼ

キリンミノ

ミスジスズメダイ


ヒメスズメダイ

クビアカハゼ

ノコギリハギ


トゲチョウチョウウオ

オキナワベニハゼ

アジアコショウダイ幼魚


オトメハゼ

ハタタテハゼ若魚

ヌノサラシ


 ◆ 海の一言 :『フィヨルドランドペンギン』


ペンギン目ペンギン科マカロニペンギン属の40〜60cm程のペンギンで、ニュージーランドの南島と周辺の島だけの固有種です。フィヨルドランドペンギンは別名キマユペンギン、ヴィクトリアペンギンなどとも呼ばれます。マオリ語ではマオリ族の神様に由来してタワキ(Tawaki)と呼ばれるそうです。繁殖地のあるニュージーランド南島の西側にある氷河に削られてできたフィヨルドランドが由来となったもので、一般的には海岸に近い深い雨林の中の岩の隙間や洞窟、木の根元などに2個の卵を産んで繁殖します。人間に対して非常に警戒心が強く、海での餌取から上陸すると、すぐに雨林に入ってしまいます。餌は付近の海で獲れるイカやオキアミ、魚などとなっています。1845年にイギリスの動物学者ジョージ・ロバート・グレイによって記載され、種小名pachyrhynchusは古代ギリシャ語の「太い」と「くちばし」を意味し、太いくちばしを持ちます。

森の入り口で警戒する

深い森の中のカップル

海から戻ってきた




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