2025年7月のテーマ写真館




 《 細長い魚たち 》


ウツボ、ウミヘビ、ワラスボ、ギンポ、ハモ、ウナギ…などの魚は、一般的に「細長い体型」を持ち、円筒形で、砂に潜ったり、狭い場所や岩の隙間などを泳いだりするのに適しています。体をくねらせるようにして泳いで方向を変えたり、隙間に入り込み獲物が近づくと素早く飛び出して捕食します。細長い体は、底の泥や砂に潜り込んで身を隠すのに適している種類もいます。さらに、細長い形状は捕食者から逃げて狭い場所に隠れることができ、防御にも役立ちます。

ゴイシウミヘビ

ニホンウナギ

ウツボ


クロアナゴ

チンアナゴ

ホタテウミヘビ


サビウツボ

トラウツボ

ギンポ


マアナゴ

ニシキギンポ

ヌタウナギ


タウナギ

ハモ

ニシキアナゴ


ワラスボ

ダイナンウミヘビ

オイランヨウジ


 ◆ 海の一言 :『シー・マージン』


マージン (英:margin) には、余白・余裕・余地・差などの意味があり、シー・マージンは船舶の馬力に関して使われます。船は波で船が動揺するとスピードが減速します。さらに、船底に海藻や牡蠣などが付着しても抵抗が増して減速します。この抵抗増加のことを「波浪中抵抗増加」と呼びます。船は、こうしたスピード低下を補うためにエンジンの馬力に余裕を持って設計し、それをシー・マージンといいます。一般的には15%程度のシー・マージンを取ります。荒天が予想される海域を定期運航するフェリーやコンテナ船などの船種では、就航海域の海象に合わせてさらに大きなシー・マージンをとることもありますが、10〜40%の範囲にとるのが普通です。




海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。