2024年10月のテーマ写真館




 《 佐渡 》


新潟県の佐渡島は日本海最大の島で、冬の厳しい寒気と夏の暖流が生み出す水温差から、四季折々に変化する豊かな海中風景を作り出し、海岸線には砂浜や岩礁などさまざまな海岸地形があります。そして、たらい船が磯船として使われるなど、昔ながらの伝統も生きています。海に潜ると、ホンダワラ、ナガモ、アマモなど、海藻・海草の景色が広がり、メバルが群れ、その間にチャガラや石鯛の幼魚、スズメダイなどの群れが多く見られます。コブダイは大きく成長したあごとこぶが特徴的で、北小浦の「赤岩」はなわばり争いに勝った歴代のコブダイが住処にし、代替わりを行ない、名前が付けられており皆フレンドリーで、たくさんのダイバーを楽しませています。

夫婦岩

小木港の観光たらい舟

佐渡島の夕景


コブダイ

コブダイ

イシダイ若魚


クロソイ

アイナメ

メバル


キュウセン♀

ブリ

ホシササノハベラ


キンチャクダイ幼魚

メバル

モミジガイ


 ◆ 海の一言 :『シアノバクテリア(cyanobacteria)』


藍藻(ラン藻)とも呼ばれ、酸素を発生する光合成を行う原核生物です。酸素発生型光合成は、植物の光合成と基本的に同じもので、シアノバクテリアの祖先は30〜25億年前に地球上に出現し、初めて酸素発生を始めました。30〜25億年前の地球の大気は96%が二酸化炭素で、酸素はありませんでした。海の中に溶けた二酸化炭素と太陽の光から酸素を生み出したのがシアノバクテリアで、酸素を吸って二酸化炭素を出す原生の動物が生きられる今の地球になったのです。これにより、地球上に初めて酸素と有機物が安定的に供給されるようになり、現在へとつながる生態系の基礎が築かれたのです。




海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。