2007年05月のテーマ写真館




 《 ウミガメ 》


爬虫綱(は虫類)カメ目のうち、海洋に棲息するウミガメ科とオサガメ科のカメの総称で一般的にウミガメ(海亀)と呼ばれています。
現在、世界中に棲息するウミガメはアオウミガメ、ヒラタウミガメ、クロウミガメ、タイマイ、アカウミガメ、ヒメウミガメ、ケンプヒメウミガメ、オサガメの8種類です。これらのうち、日本で産卵するものはアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイの3種で、2002年にオサガメが奄美大島で産卵しましたが偶然とされています。一番北で産卵するアカウミガメは雑食性で、房総半島から屋久島にかけての海岸が産卵地です。しかし、海岸線の開発や、護岸工事などで産卵場所が極端に少なくなり、絶滅が心配されています。
草食性のアオウミガメや海綿を食べるタイマイは、奄美諸島や小笠原から南が産卵地となっています。産卵上陸はしませんが日本の近海を回遊するのは一番大型のオサガメやヒメウミガメ、クロウミガメの3種とされています。ウミガメの多くは絶滅の危険が高いため、国際的に厳重に保護されています。
ボルボックスにはこんな世界のウミガメのさまざまなシーンの写真がストックされています。


アリバダ、ヒメウミガメ

アオウミガメ

アオウミガメ


タイマイ、ベッコウガメ

オサガメ

ヒラタウミガメ


クロウミガメ

アオウミガメの交尾

亀の墓場


殻から出てくるアカウミガメ

海に入るアカウミガメ

アカウミガメの産卵


 ◆ 海の一言 :『アリバダ〜Arribada〜』


たくさんのウミガメが産卵のため一斉に砂浜に上陸してくる現象で、ウミガメの中でも、ヒメウミガメやケンプヒメウミガメが大規模なアリバダを行います。数日間、昼夜を問わず、のべ数千頭から十数万頭、多いときには数十万頭から百万頭以上ものウミガメが次々に同じ砂浜に上陸してきます。コスタリカの海岸などで起こり、アリバダ "Arribada"の言葉はスペイン語の"Arribar" 「やってくる」という言葉にちなみ、米国の生物学者が使い、世界的になりました。



海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。