2008年8月のテーマ写真館




 《 帆船レース 》


帆船は文字通り帆で風を受けて走る船で、英語ではSailing Ship, Sailing Vesselや四角い帆を持つ所からSquare Riggerやマストが高い所からTall Ship, 風で走る所からWindjammerなどと呼ばれます。
我が国では一枚の帆の千石船の時代に、西洋で大型帆船が発達し、世界の海に乗り出し、いわゆる大航海時代がありました。鎖国していた我が国は世界に乗り出すチャンスが無いまま近代化し、現在の島国となっています。こうした大型帆船は「西洋式帆船」と呼ばれ、日本では戦前に日本丸と海王丸を建造して船員教育を行い、両船の老朽化に伴い、新・日本丸と新・海王丸が建造されました。
世界では、遇数年に各国の帆船が集まって帆船レースが行われており、今年はカナダでレースが行われ、取材しました。


Lynx

Lady Washington

Hawaiian Chieftain


イーグル

バウンティ

ヴィクトリア港


Nina

Lynxの船尾

バウンティの船首


イーグルの船首

Lady Washingtonの船首

Hawaiian Chieftainの船首

ノルウェーの帆船レース

大西洋の帆船レース

ソルランデット


 ◆ 海の一言 :『Ship (シップ)』


西洋式帆船は何本ものマストと、たくさんのヤード(帆桁)を持ち、船首にはバウスプリットと呼ばれる斜めのマストを持ち、これらの間にさまざまな帆をたくさん張り、効率よく風を受けるようになっています。帆船の全盛時代に3本マストの全てにヤードを持つ「シップ型帆船」が多かったため、いつの間にか「シップ」が船の代名詞になり、全ての船が英語で「シップ」と呼ばれるようになったのです。



海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。