2015年10月のテーマ写真館




 《 フェルナンド・デ・ノローニャ 》


南緯4度付近の南大西洋上に浮かぶ、主島フェルナンド・デ・ノローニャを中心に20の火山島などの島々からなる、面積26平方キロメートルほどの島々です。島の大部分と周辺海域は、「フェルナンド・デ・ノローニャ国立海洋公園」になっており、火山島周辺にサンゴ礁が広がり、カリブ海と似通った生物が見られます。これに、付近の「ロカス環礁海洋生物保護区」が加えられて、2001年に「ブラジルの大西洋上の島々=フェルナンド・デ・ノローニャ諸島とロカス環礁の保護区群」として世界遺産リストに登録されました。

モーロ・デ・ピッコ

モーロ・デ・ピッコと港

海岸線


海岸風景

島の象徴「モーロ・デ・ピッコ」

レオン海岸


カツオドリ

モーロ・デ・ピッコとカツオドリ

カツオドリ


魚群

海中の洞窟

洞窟の中の魚群


アメリカテンジクザメ

ボックスフィッシュ

Honeycomb cowfish


ソロイモンガラ

Striped croakerとクロオビマツカサ

フレンチエンジェルフィッシュ


 ◆ 海の一言 :『大西洋-Atlantic Ocean-』


大西洋=アトランティック・オーシャンは、アフリカ北西端のアトラス山脈の外側の海という意味です。アトラスはギリシア神話の巨人で、大神ゼウスに敗れて、その罰として極西の地で天空を支えることになったといわれています。「大西洋」は16世紀の明時代の中国に布教に来たイタリア人カトリック司祭のマテオリッチが「西洋の大きな海」の意味で「大西洋」と用いたのが始まりという説があります。また、大アジアを意味する大東洋に対する大西洋が海の名前になったという説があります。ちなみに、われわれ日本人は世界地図というと太平洋が真中(日本が真中)にあり、大西洋はヨーロッパやアメリカの外れにある記載ですが、欧米の世界地図は、大西洋を真中にして、左がアメリカ大陸、右がユーラシア大陸となっており、アジアや日本は東の外れにあり「極東」と呼ばれます。アトランティック・オーシャンを「西の大きな洋」=「大西洋」と呼ぶ感覚はアジアから見たものなのです。

リスボンの西1400〜1900kmに浮かぶ火山群島で、大航海時代には旧大陸と新大陸を結ぶ中継地だった

ヨットから見たアゾレス諸島のファイアル島

大西洋で2年に一度行われている帆船レース




海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。