2017年11月のテーマ写真館




 《 マッコリー島(オーストラリア) 》


タスマニアから南に1500km、南極大陸から1300kmに位置し、南北に長さ34km、最大幅5kmの細長い128平方kmの島です。1810年にシドニーのフレデリック・ハッセルバーグ船長が偶然に発見し、ニュー・サウスウェールズ総督のラフラン・マッコリーにちなんで、マッコリー島と名付けました。オーストラリアの観測基地が置かれています。地球で唯一マントルが地表に押し上げられて露出している場所であることから、1996年に世界遺産に登録されました。南極大陸を囲む暴風圏の真っ只中ですが、様々な寒冷地生物の宝庫になっています。

関連書籍
「島の名前」(東京書籍刊)中村庸夫・写真、著

世界遺産と自然保護区の看板

オーストラリア基地の観測ドーム

マントルが地上に出た貴重な地質


オウサマペンギンの繁殖地の海岸

オウサマペンギンの雛と親

オウサマペンギンの繁殖地


海へ急ぐロイヤルペンギン

ロイヤルペンギンの繁殖地

子育て中のロイヤルペンギン


ミナミゾウアザラシのオス

争うミナミゾウアザラシ

ペンギンを食べるトウゾクカモメ


ジェンツーペンギン

換羽中のジェンツーペンギン

急斜面にあるイワトビペンギンの繁殖地


 ◆ 海の一言 :『亜南極諸島』


ニュージーランドと南極の間に浮かぶニュージーランド領の島々です。南極からの寒流と太平洋からの暖流がぶつかりあう南緯40度付近にあり、天候が安定しない暴風圏で、別名「吠える40度」とも呼ばれています。厳しい自然環境下ながら、南極方面からのミネラル豊富な海流によって密度の濃い海洋生物の貴重な生態系が作られており、ユネスコの世界自然遺産に登録されています。生態系を維持するため、開拓時代に人間が持ち込んだ外来物の駆除が行われ、立ち入りは厳しく制限されています。ボルボックスでは許可を得て全ての島々を訪問して貴重な写真撮影を行いました。

関連書籍
「島の名前」(東京書籍刊)中村庸夫・写真、著

スナレス諸島固有のスネアーズペンギン

嵐のアンチポディーズ諸島

バウンティ諸島のニュージーランドオットセイとマユダチペンギン




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