2025年4月のテーマ写真館




 《 変わったハゼの仲間たちpart1 》


ハゼ科の魚類は魚類の中でコイ科に次いで二番目に種数が多いそうです。南米の南部や極地を除くほぼ全世界の沿岸から汽水域、淡水域に分布し、種数は少なくとも1500種もいます。日本産の種類も500種を超えるとされ、未記載種も多数いるそうです。多くが小型種で、成長しても1cmに満たない極小種も多いです。底魚で、巣穴を掘る種や共生エビと同居する種も多いです。サンゴ礁においてはハゼ科の魚が全体の個体数の35%を占めるそうです。

ギンガハゼ

ニチリンダテハゼとコシジロテッポウエビ

ヤシャハゼ


ヒトミシリハゼ

アオギハゼ

キヌバリ


ヒレナガ(ハタタテ)ネジリンボウ

アカハチハゼ

ニシキハゼ


クロイトハゼ

ミジンベニハゼ

オヨギイソハゼ


ガラスハゼ

クビアカハゼとコシジロッテッポウエビ

キンセンハゼ


アカメハゼ

イチモンジコバンハゼ幼魚

チャガラ


ドロメ

ナカモトイロワケハゼ

オニハゼ


シロウオ

ニンギョウベニハゼ

マハゼ


 ◆ 海の一言 :『シイラ』


スズキ目・シイラ科に分類される魚で、全世界の暖かい海の表層に分布する大型肉食魚です。ハワイではマヒマヒ(「強い強い」の意味)の名で高級魚として知られますが、体表に毒(腸炎ビブリオ菌や表皮粘液毒)を持つとされ、極新鮮なもの以外は生食すると、吐き気や下痢などの症状を催す場合もがあります。英名"Dolphinfish"はイルカのように泳ぐことに由来し、"Dorado"(スペイン語で「黄金」の意)は釣り上げた時に金色に光ることに由来します。成魚は、最大で体長2m、体重40kg程になり、体は強く側扁して体高が高く、雄の額は成長に従って隆起します。体色は、背面が青・体側が緑-金色で小黒点が点在するものが知られますが、死後は色彩が失せて黒ずみます。夏から秋にかけて暖流に乗って北海道まで北上するものもいます。流木などの漂流物の陰に好んで集まる性質があり、幼魚も流れ藻によく集まり、音を恐れず、むしろ音源に集まります。色々な地方名がありますが、「マンサク」は、縁起の良い「(豊年)万作」に言い換えたといわれ、「シビトクライ」「シビトバタ」などは、浮遊物に集まる習性から昔は水死体に集まることに由来したそうです。

シイラ若魚

シイラ雄

シイラ雌




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