連載 「今月の赤ちゃん」 2024年1月号


〜 チョウチョウウオpart2 〜

チョウチョウウオ科に分類される魚類で、チョウチョウウオ(蝶蝶魚)が標準和名で、学名:Chaetodon auripesの名の種小名auripesは「黄金の足」を意味します。成魚の全長は20cm程で、やや濁った黄色みが強く、目を通る太い黒帯が1本とその横に白い帯があります。そして体側の茶色縦線が平行に走ります。幼魚時代は全体的にオレンジ色がかり、背びれの後方に黒い目紋があります。西部太平洋に分布し、台湾、西沙諸島や、日本の房総半島から南日本、琉球列島、小笠原諸島に生息します。水面下から30m程までの岩礁やサンゴ礁域で底性の小型甲殻類や藻類、カイメンなどを食べます。繁殖に関係するのか?時に大群になることがあります。水温10度の低温にも耐えられ、夏になると季節来遊魚が本州沿岸の磯やタイドプールにやって来て5月下旬から12月下旬にかけて見られることが多いです。チョウチョウウオ科の中のチョウチョウウオであるため、ダイバーや採集家の間では通称「並チョウ」と呼ばれ、親しまれています。


チョウチョウウオ幼魚

チョウチョウウオ幼魚

成魚の群れ





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