連載 「今月の赤ちゃん」 2025年2月号


〜 アカメpart2 〜

アカメ科に分類される魚で西日本の太平洋沿岸だけに分布する日本の固有種で、種子島・屋久島から静岡県まで記録があるが、おもな分布域は宮崎県と高知県とされます。昔はアカメとバラマンディは同一種とされていましたが、1984年に別種として記載され、学名Lates japonicusの種小名japonicusは「日本の」の意味で付けられました。夜行性で大型の肉食魚で警戒心も強く、夜や雨の日に汽水域へ侵入することが多いそうです。成魚は全長1mを超え、体は一様に銀白色で背中側はやや灰褐色がかります。幼魚は黒褐色で額に黄白色の縦線、体側にも黄白色の横しまや斑点があり、成魚とは外見が異なります。体つきはスズキに似ますが、背中が大きく盛り上がっていて体高が高いです。目の色は通常は黒いですが、暗い場所で光を反射すると角度によっては赤く光り、「赤目」の和名もあります。


アカメ幼魚

アカメ中成魚

アカメ成魚





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