連載 「今月の赤ちゃん」 2025年7月号


〜 シロアジサシpart2 〜

ホバリングしながら狙いを定め、水中に飛び込んで魚を捕らえる様子が、魚のアジを鋭い嘴で突き刺すように見えるため「アジサシ」との名前がついたとされています。この鳥は雌、雄ともに全身が白色の「白鯵刺」で、成鳥の体長は約28cm程です。眼の先に小さな黒斑があり眼がより大きく見えます。嘴は黒で基部は青みがかっています。幼鳥は、体型も親とは異なり、後頭部や背中、翼に茶褐色の斑があり、耳羽には黒い斑があります。インド洋や太平洋、大西洋の熱帯、亜熱帯の島嶼で繁殖し、集団でコロニーを形成し、海岸近くの木の横枝に産卵することが多いです。1個の卵を産み、抱卵、育児は雌雄共同で行います。繁殖期以外は、周辺の外洋に暮らし、まれに迷鳥として小笠原諸島や南西諸島に渡来します。


シロアジサシの親子

シロアジサシの親子(給餌)

シロアジサシのペア





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