連載 「世界 水族館巡り」 2022年9月号


〜 ジェノヴァ水族館 (イタリア語: Acquario di Genova) 〜

ジェノヴァの旧港につきだしたピアの上に建設されたイタリア最大の水族館。ジェノヴァ出身のコロンブスによる新大陸発見500年を記念して開催された、1992年のジェノヴァ国際博覧会に合わせて建設されたものです。ジェノヴァの建築家のレンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップが設計し、内装は大阪海遊館を設計したケンブリッジ・セヴン・アソシエイツによるものです。1998年に元の建物に遊歩道でつながる船の展示棟を追加し、展示のコンセプトは、「1492年の旧世界と新世界の出会い、1992年のエコ知識と現在」という視点から、目の前のリグリア海、大西洋、カリブ海の岩礁を見せること、としていますが理解に苦しみます。大小70の水槽があり、世界中から生物を集めて展示しています。メインの展示は大水槽のイルカとサメで標本展示もされ、氷の王国では「ペンギンと南極の海洋生物種、南極大陸と亜南極地域を発見」、としていますが展示されているのは南米のフンボルトペンギンです。魚類や無脊椎動物、クラゲなども展示され、サウンドトラックと特別な照明で効果を高めています。水族館(海側)からジェノヴァの街を一望できるのが良いと思いますが、水族館の建物がヨーロッパの風景にはなじまないのが残念です。

<関連書籍>
「水族館!海の人気ものに会いに行こう」
(アスペクト刊)中村庸夫、武弘:著・写真
「水族館で遊ぶ」(実業之日本社刊)中村庸夫、武弘:著・写真
「水族館に行こう」(平凡社刊)中村庸夫:著・写真
「水族館ウォッチング」(平凡社刊)中村庸夫:著・写真


ピアの上に立つ

サメ

イルカ

フンボルトペンギン





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