連載 「世界 水族館巡り」 2022年12月号


〜 伊勢シーパラダイス 〜

夫婦岩で有名な三重県伊勢市の観光スポット二見浦に隣接する水族館で、1966年にドライブインの施設として開業しました。1989年に行われた改装工事の際に「二見シーパラダイス」へと改称し、2016年に現在の名称である「伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス」となり、略称で伊勢シーパラダイスと呼ばれています。”ふれあい水族館”という名の通り、動物たちとのふれあいを最大のテーマにしている水族館で、他の水族館では見られないほどのふれあい度合いです。飼育プールから観客のいる広場にセイウチやトドなどが出てきて芸を披露し、記念撮影やふれあうことができますが、驚くのは柵やロープなどの仕切るものがなく、ふれあい体験のチケットを購入する必要もありません。トドに至ってはすぐそこが道路の広場に出てきてパフォーマンスを披露してくれます。今では各地の水族館で見られるようになったカワウソ類との握手は伊勢シーパラダイスが元祖で、2000年より塩化ビニールパイプを使って「ツメナシカワウソとの握手」が行われています。他の水族館で見られない伊勢シーパラダイス唯一のことと言えば「イルカのキャッチボール」があり、文字通りイルカとキャッチボールを行うことができます。ふれあいだけでなくいくつもの飼育最長記録を有しており、”あっかんべーアザラシ”として一世を風靡したミナミゾウアザラシは24年3ヶ月という飼育期間の世界最長記録があります。その他にはツメナシカワウソやノコギリエイの国内最長飼育記録があります。車ですぐのところに大きな水族館があることからそちらに注目されがちですが、伊勢方面にお出かけの際にはぜひ立ち寄りたい水族館です。

<関連書籍>
「水族館!海の人気ものに会いに行こう」
(アスペクト刊)中村庸夫、武弘:著・写真
「水族館で遊ぶ」(実業之日本社刊)中村庸夫、武弘:著・写真
「水族館に行こう」(平凡社刊)中村庸夫:著・写真
「水族館ウォッチング」(平凡社刊)中村庸夫:著・写真


道路に面した広場でトドと触れ合う

ゴマフアザラシ

ツメナシカワウソと握手

イルカとキャッチボール





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