連載 「世界 水族館巡り」 2023年9月号


〜 ゲチョ水族館(Getxo Aquarium) 〜

スペイン北部のバスク地方、ビルバオに近いイバイサバル川河口に架かるビスカヤ橋は、1893年に完成した、高所から巨大なゴンドラをつるして人や車を乗せて移動させる、世界最古のゴンドラを使った運搬橋です。私は世界遺産に指定されているビスカヤ橋と共に飛鳥Uを撮影するため、2019年に訪れました。ビスカヤ橋からも歩いていけるビルバオ港に行くと、大きなマリーナの向こうに大型船のターミナルがあり、水族館はマリーナから1ブロック離れたところにある倉庫のような建物で、大きな看板がなければ見落としてしまうほどでした。小さな水族館で、入館料を支払って入ると客は私一人だけ。2つの部屋に小型、中型の水槽が埋め込まれ、水族館と呼ぶには小さく、誰かの個人的なコレクションのようで、5分ほどで見終わり。居心地の良い水族館ですが、珍しい生物がいる訳でもなく、地元の物と思われる魚類とわずかなベントスだけで、ほとんど経費は掛からないと思われました。この原稿を書くため検索すると水族館は、コロナ禍で閉館してしまっており、幻の超小型水族館となりました。

<関連書籍>
「水族館!海の人気ものに会いに行こう」
(アスペクト刊)中村庸夫、武弘:著・写真
「水族館で遊ぶ」(実業之日本社刊)中村庸夫、武弘:著・写真
「水族館に行こう」(平凡社刊)中村庸夫:著・写真
「水族館ウォッチング」(平凡社刊)中村庸夫:著・写真


ビスカヤ橋

外観

水槽

水槽





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